2005年09月14日(水) 22時13分
アスベスト事業所の46%、規則違反…マスク不使用も(読売新聞)
アスベスト(石綿)製品を製造・加工する事業所の46%が、アスベストを安全に取り扱うために定められた国の石綿障害予防規則に違反していたことが、厚生労働省の調査で14日わかった。
健康診断を適切に行っていない事業所が目立つという。違反事業所には、厚労省が指導を行い、同日までに改善をほぼ確認した。
同規則が7月に施行されたことを受け、厚労省が、アスベスト関連の124事業所に同規則に基づく初の監督指導を実施。うち、今もアスベストを取り扱っていたのは64事業所だった。
その結果、規則に違反していたのは46%にあたる57事業所。複数の項目に違反している事業所もあった。
違反内容で最も多かったのは、健康診断の実施に関する項目。30事業所が、健診対象者の漏れや、健診項目の不足が見られたほか、健診を全く行っていなかった事業所も9か所あった。
他には、マスクなど防護具の未整備・未使用が26事業所、作業場内のアスベスト濃度の測定や記録が不完全なケースが25事業所、作業主任者が非常勤など体制の不備が20事業所あった。
(読売新聞) - 9月14日22時13分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050914-00000313-yom-soci