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同省は八月、クロマグロやメバチマグロなどに含まれるメチル水銀が胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるとし、妊婦を対象に摂取量の目安案を発表したが、PCBについては言及していない。研究グループの遠藤哲也・北海道医療大講師(中毒代謝学)は「PCBと水銀の相互作用によって胎児の神経発達が阻害されるとの指摘もある。水銀だけでなく、PCBでも摂取量の基準を作るべきだ」としている。
遠藤講師らは二〇〇三年から〇四年にかけて、東京や札幌、大阪、福岡などで販売された天然と養殖のミナミマグロ、クロマグロ計百三十九点について、赤身と脂身(トロ)に分け、PCB濃度を調べた。これらのうち、濃度が最も高かったのはスペイン産の養殖トロで平均四・五五〇ppm。厚労省がマグロを含む「遠洋沖合魚介類」に設けているPCBの暫定的規制値(〇・五ppm)の九倍だった。
遠藤講師は「一般的には、トロは週に二、三切れ程度の摂取なら特に問題はないのではないか」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050914/mng_____sya_____005.shtml