2005年09月10日(土) 02時29分
偽ブランド5人逮捕 商標法違反容疑 バッグなど3万点押収 県警(西日本新聞)
「偽ブランド」と明記したチラシで勧誘し、模造品を販売したとして、福岡県警が指定暴力団山口組系組事務所を捜索した商標法違反容疑事件で、同県警は九日、同法違反(侵害行為)などの疑いで、無職古庄良一(29)=福岡市博多区那珂一丁目=、職業不詳金一彬(40)=大阪府八尾市=ら五容疑者を逮捕した。
県警は同日、組事務所など関係先二十一カ所を捜索。大阪市の雑居ビルから高級ブランドのルイ・ヴィトンなどの模造品のバッグなど約三万点を押収。福岡県春日市の民家からは勧誘用チラシ約十万枚を押収した。県警は古庄容疑者らの郵便貯金口座から山口組系組員が現金を引き出していたことを確認しており、同組が介在した広域的な偽ブランド品の密売グループがあるとみている。
県警によると、チラシには「正規購入の商品ではありません」「ご理解ある方の購入をお待ちしています」などと偽ブランドであることを明記して勧誘。「細かい点が気になる方、神経質な方は購入を遠慮ください」とまでうたっていた。二〇〇三年からの二年間に、九州一円や関東、関西など三十四都道府県の約二千三百人に、市価の七分の一程度の価格で偽ブランド品を通信販売し、約四千万円を売り上げたとみられる。
調べでは、古庄容疑者らは今年三月から七月、東京都の男性(39)らにルイ・ヴィトンの模造品財布などを一万—一万五千円で販売、同社の商標権を侵害した疑い。
(西日本新聞) - 9月10日2時29分更新
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