2005年09月07日(水) 16時32分
行政処分:悪質貸金業者、前年上回る131社に−−都 /東京(毎日新聞)
都は6日、紹介手数料と称して現金をだまし取ったり、法定金利を上回る高金利で貸し付けるなどの悪質な貸金業者20社の登録を取り消す行政処分を行った。昨年度は1年間で130件を処分したが、今年度は半年足らずで処分の累計が131件に達した。
最近増えているのは、勝手に大手消費者金融を紹介して現金を借りさせ、紹介手数料と称して、現金をだまし取る「紹介詐欺行為」。今回処分した世田谷区の業者は、低金利をうたったインターネット広告を見て300万円の融資を申し込んできた客に対し、「今の債務状況では融資できない。関連業者を紹介するので、そこから借りて今までの借金を補てんしなさい。そうすれば希望額を融資します」と言って、大手消費者金融から融資を受けさせ、手数料と称して50万円を振り込ませた。この業者に関する苦情は都に14件寄せられ、確認できただけでも被害総額は320万円に上った。
都産業労働局貸金業対策課は「甘い言葉にだまされず、疑問を感じたら相談してほしい」と話している。都知事登録の貸金業者に関する苦情・相談は電話03・5320・4775。【大槻英二】
9月7日朝刊
(毎日新聞) - 9月7日16時32分更新
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