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保険金の支払いは、損害保険制度の根本だが専門的な知識が必要で、多くの契約者が支払額の算定を保険会社に任せているのが現状。損保業界は契約者の信頼を裏切った格好だ。
関係者によると、支払い漏れは保険金を算出するシステムに不備があったことや、支払担当者の確認漏れといった人的ミスが主な原因。
損保ジャパンの三年間の支払総件数七百九十万件のうち、支払い漏れの比率は約0・35%。三百件弱に一件の割合で、支払い漏れが起きていた。
支払い漏れの金額は、一件当たり平均約三万四千円だが、数百万円支払っていないケースもあった。
同社によると、既に支払い漏れの98・8%に当たる二万六千九百七十二件について不足分の支払いを終えており、近く残る分の支払いを済ませる方針。また、〇二年六月以前の契約も調査実施を検討する。
損保ジャパンは「契約者に迷惑をかけて本当に申し訳ない。関係者の処分について今後検討していきたい」としている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050906/mng_____sya_____005.shtml