2005年09月06日(火) 20時22分
<保険金不払い>大手5社で12万件、総額50億円(毎日新聞)
損害保険大手5社による過去3年間の保険金支払い漏れ件数が約12万件、総額で50億円規模になる見通しが6日、明らかになった。同日までにあいおい損害保険、損害保険ジャパン、日本興亜損害保険の3社が集計結果を発表し、三井住友海上火災保険と東京海上日動火災保険の2社が途中経過を公表した。
件数と金額は、集計を終えたあいおい損保2万9526件、約11億円▽損保ジャパン2万7296件、約9億円▽日本興亜損保2万2087件、約8億円。三井住友海上火災は推計値で2万3000件、13億円とし、東京海上日動は件数は約1万7000件、金額は未集計という。
支払い漏れは各社とも、特約など保険の基本契約に追加された部分で、大半が自動車保険の関連だった。1件当たり数万円がほとんどだが、中には自動車保険に付随する後遺障害保険金で1件1300万円以上のケースもあった。
各社とも契約者への支払いを進めており、集計結果を公表した3社はいずれも「9割以上の支払いを終えた」としている。不払いの原因については、担当者の手続き漏れをチェックするシステムが不十分だったと説明している。98年の保険料率の自由化を皮切りに激化した商品の開発競争に、業務やシステムの対応が追いつかなかった模様だ。【宮島寛】
(毎日新聞) - 9月6日20時22分更新
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