2005年09月06日(火) 16時33分
振り込め詐欺:主犯格、豪遊ざんまい−−初公判で明らかに /神奈川(毎日新聞)
◇バリ島旅行/屋形船遊覧/キャバクラ通い
20代の男らによる大規模な振り込め詐欺事件で、主犯格の会社役員、吉川智之被告(27)=東京都江戸川区=が、詐取金をもとにグループのメンバーを引き連れてバリ島旅行、屋形船での遊覧、キャバクラ通いなどの“豪遊”を繰り返していたことが5日、分かった。
同日開かれた吉川被告の初公判で検察側が明らかにした。県警は詐取金総額が約20億円に上り、6億円程度が吉川被告に渡ったとみて裏付け捜査を続けている。
起訴状によると、吉川被告は数人と共謀し昨年7月、横浜市内の女性に警察官を装い電話。「だんなさんが事故を起こした」などとうそを言い現金499万円を振り込ませるなど、振り込め詐欺を繰り返した。吉川被告は起訴事実を認めた。
検察側冒頭陳述などによると、吉川被告は地元の後輩らを集め昨年1月ごろから架空請求詐欺を開始。同7月から「おれおれ詐欺」にも手を染めた。詐取金の3割を上納させ、実績に応じ20万から数百万の給与を支払った。一方、メンバーとキャバクラに通って1週間で数百万円を使い、高級装飾品を購入する「豪遊」ぶりも見せていた。【伊藤直孝】
9月6日朝刊
(毎日新聞) - 9月6日16時33分更新
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