悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年08月31日(水) 00時00分

9200曲を使用差し止め 『CSは許諾外』 東京新聞

 ケーブルテレビがほかのテレビ局などから受信、同時再送信する放送をめぐり、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、利用契約を結ばず音楽著作物を利用されたとして、成田ケーブルテレビ(千葉)など三社に使用差し止めと損害金の支払いを求めた訴訟の控訴審判決が三十日、知的財産(知財)高裁であった。

 中野哲弘裁判長は請求棄却の一審東京地裁判決を変更、地上波アナログ、BSアナログ、BSデジタル放送を除くCS放送などの同時再送信の全番組で、使用されている楽曲約九千二百曲の使用差し止めと計約八百三十五万円を成田ケーブルなど二社に命じた。別の一社には、約二百九十二万円の支払いのみを命じた。被告側は上告する方針。

 判決理由で中野裁判長は「JASRACなど著作権管理団体がテレビ放送の同時再送信について合意した一九七三年当時は地上波放送しかなく、その後の団体間の交渉をみても、使用許諾の範囲にCS放送の同時再送信が含まれているとは認められない」などとした。

 判決によると、JASRACなどは一九九一−九二年、テレビ放送に関し、ケーブル三社が使用料や補償金を支払うことを条件に同時再送信を許諾する契約を結んだ。

 ケーブル三社側は「CS放送の同時再送信は自ら番組を製作するものではないから、JASRACが管理する著作権の対象ではない」などと主張していた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050831/mng_____sya_____007.shtml