2005年08月31日(水) 00時53分
CS放送9100曲使用禁止、知財高裁判決で命じる(読売新聞)
日本音楽著作権協会(JASRAC)が、ケーブルテレビ3社に対し、CS(通信衛星)放送での音楽著作権料の支払いなどを求めた訴訟の控訴審判決が30日、知財高裁であった。
中野哲弘裁判長は3社が配信しているCS放送で、JASRACが管理する楽曲約9100曲の使用を禁止するとともに著作権料計約1120万円の支払いを命じた。被告側は上告する方針で、判決が確定しなければ使用禁止の効力は生じない。
訴えられていたのは、成田ケーブルテレビ、銚子テレビ放送(ともに千葉県)、行田ケーブルテレビ(埼玉県)の3社。
1審・東京地裁判決は、CS放送での音楽使用はJASRACなどの著作権管理団体とケーブルテレビ会社の契約に含まれており、新たに著作権料を支払う必要はないとして請求を棄却した。
しかし、中野裁判長は「JASRACなどとケーブルテレビの業界団体が契約の書式を定めた1973年当時は、衛星放送が想定されていなかったため、CS放送は、使用許諾の範囲外と認められる」と指摘した。
(読売新聞) - 8月31日0時53分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050830-00000116-yom-soci