2005年08月30日(火) 22時11分
発電所の検査情報、三菱重工下請けからネット流出(読売新聞)
三菱重工業(本社・東京都港区)は30日、全国の発電所など46か所の検査関連情報が、下請け企業社員の私物パソコンからインターネット上に流出したと発表した。
火力発電所の情報が多かったが、北海道電力・泊、関西電力・大飯、九州電力・玄海の3原発の情報も含まれていた。
情報流出が起きたのは、三菱重工から発電タービンなどの検査を下請けしていた「非破壊検査」(本社・大阪市)。男性社員が出張時などに使用していた私物パソコンがコンピューターウイルスに感染し、今年4月から5月にかけて、CD約1枚分のデータが漏えいした。この私物パソコンには、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」が入っていた。
データの大半は、実際の検査結果が書き込まれていない書式のファイルで、テロ対策上、取り扱いに細心の注意が必要な核物質防護情報は、含まれていなかった。三菱重工は今月20日、外部から流出の指摘を受け、調査を進めていた。
今年6月以降、経済産業省原子力安全・保安院と三菱電機の子会社でも、Winnyを入れた私物パソコンから原発関連の情報がネット上に流出した事例が見つかり、三菱重工も情報管理の強化に取り組んでいたが、今回の事例は把握できていなかった。
(読売新聞) - 8月30日22時11分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050830-00000015-yom-bus_all