2005年08月27日(土) 00時00分
訪問販売被害で信販会社提訴へ(朝日新聞・)
県南部に住む70代の夫婦が次々と訪問販売を受けて住宅リフォームなど多額の契約を結ばされ、代金総額が約2千万円に及んでいる問題で、老夫婦側は29日にも、クレジット契約を結んだ大手信販会社「オリエントコーポレーション」(東京都)を相手取り、債務の不存在確認と220万円の慰謝料を求める訴訟を仙台地裁に起こす。
訴状によると、夫婦は00年6月に訪問販売で約400万円のリフォーム工事を契約。業者の勧めで同社と約80回の分割払い契約を結んだ。しかし夫婦には当時、他の信販会社に延べ約200回分割払いで計約520万円の負債があり、夫の月収の半分にあたる5万円を毎月払っていたという。
訴状で夫婦側は「信販会社は夫婦が高齢で収入が十分でないと知り得たのに、厳格な契約意思の確認をせず夫婦に過大な債務を負担させた」と主張している。
夫婦は、別の大手信販会社2社に対しても債務の不存在確認を求める調停を仙台簡裁に申し立て、差し押さえられている自宅の強制執行停止を求める考え。
弁護士は「クレジットが悪質訪問販売を助長している面がある。対応が悪質な信販会社には責任を問う流れを確立したい」としている。
(8/27)
http://mytown.asahi.com/miyagi/news02.asp?kiji=7279
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