2005年08月26日(金) 22時45分

占い師かたり９億円荒稼ぎ　「結果よし」と被害届出ず（共同通信）

　占い師をかたって金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた金沢市山科町、無職中川京光被告（５４）の初公判が２６日、福井地裁で開かれ、検察側は同被告が起訴事実以外にも計約９億円を詐取していたとする供述内容を明らかにした。
　ただ、高額の金を振り込んだ相談者らは「相談の結果、いい方向にいっている」などとして被害届を出さず、警察も起訴事実以外の大半を立件しない方針。
　冒頭陳述などによると、中川被告は１９８５年ごろから、運勢鑑定などで知られる「高島易断」の実在しない館長名を名乗り、西日本各地で人生相談を開催。相談者に「お金を一時出して祈☆（きとう）師にお祈りしてもらうと悩みが解決する。お金は後で全額返す」などと言いくるめ、最高で１人約４億円、計約１０００人に総額約９億円を振り込ませたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050826-00000252-kyodo-soci