2005年08月26日(金) 18時29分
エプソン、05年度インクジェットプリンター販売台数は計画以上に(ロイター)
[諏訪市(長野県) 26日 ロイター] セイコーエプソンの丹羽憲夫副社長はロイターのインタビューに応じ、2005年度のインクジェットプリンター販売台数が、計画している約1840万台(前年度比12%増)を上回るとの見通しを明らかにした。日本のインクジェットプリンター市場が拡大していることが追い風になるうえ、北米で新製品の販売拡大が見込めるという。
丹羽副社長によると、インクジェットプリンター市場は国内では7月以降、前年同期比10%程度拡大しており、今後の商戦での好調が見込める。北米市場では、クリスマス商戦向けなどの新製品が大手販売店の棚スペースを同1.5倍程度確保するほど評判が高く、販売台数の増加が期待できるという。このため、丹羽副社長は、「販売台数は計画を若干上回る見通し」と述べた。ただ、丹羽副社長は、欧州市場が停滞しているのが懸念材料、としていた。
丹羽副社長は、インクジェットプリンターの中でも、マルチファンクション(複合機)プリンターが好調な北米市場向けに、FAX機能付き機種を今年度中に投入することを検討している、と語った。米国では、他社のFAX付き機種の販売が好調なため、同社も販売を検討していくという。
同社は、7月の第1・四半期(4─6月)決算発表時に、インクジェットプリンターの新製品立ち上げ費用を計上するのに伴い、上期の情報関連機器事業の営業利益予想を160億円下方修正した。費用計上について、丹羽副社長は、「5─6月から新製品の生産をスタートしたものの、販売は8月末から9月になるため、ストック(在庫)を積み上げた影響が出た」と説明した。先行生産による一時的な生産費用の増加が発生したという。北米市場で新製品の引き合いが強まったことが背景にあり、丹羽副社長は、「米国のクリスマス商戦に向けて(販売店の)棚スペースを獲得しているので、販売台数は期待できる」と語った。
(ロイター) - 8月26日18時29分更新
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