2005年08月25日(木) 00時00分

『スパイウエア』　りそな、法人被害補償 （東京新聞）

　りそな銀行と埼玉りそな銀行は二十四日、「スパイウエア」と呼ばれるソフトでインターネットバンキングのパスワードを盗み不正に預金が引き出される犯罪について、十一月をめどに法人顧客の被害も最大で五千万円まで補償する方針を明らかにした。りそなは損害保険会社と契約し、保険料を負担する。

　新たな補償対象は、りそなの法人向けインターネットバンキング「りそなビジネスダイレクト」を利用する全国約一万三千社。企業は、ネットバンキングを通じて社員の給与振り込みや口座振り替えなどインターネット上で簡単に行える。そのため、利用する会社は増えており、安全対策が課題となっていた。

　さらに、りそなはスパイウエアによる被害だけでなく、インターネットを通じて暗証番号などを入力させ、顧客情報を盗み取る「フィッシングメール」による不正な引き出しも補償対象とする。

　一方、個人顧客対象のネットバンキング「りそなダイレクト」には現在、百四十万人の利用者がいるが、すでに取引状況に応じて最大一千万円の補償を行っている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050825/mng_____kei_____003.shtml