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2005年08月25日(木) 20時19分

<朝日新聞>社内資料流出認め謝罪 「月刊現代」記事で毎日新聞

 NHK特集番組が政治家の圧力で改変されたと報じた朝日新聞の詳細な取材内容が「月刊現代」に掲載された問題で、朝日新聞は25日、「社内資料が社外に流出したと考えざるを得ない」として、取材先の松尾武NHK元放送総局長、中川昭一経済産業相、安倍晋三自民党幹事長代理の3人に謝罪の文書を郵送したことを明らかにした。これに対し、3人側はいずれも文書の受け取りを拒否した。朝日は、流出に関与した人物は特定できていないとして社内調査を継続し、9月中にも社幹部を処分するという。
 朝日が郵送した文書は24日付で、「流出によってご迷惑をおかけした」との内容。この問題を調査している自民党プロジェクトチームにも郵送したが、同様に拒否された。
 月刊現代の記事はジャーナリストの魚住昭氏の執筆で、朝日記者と3人との取材のやり取りを一問一答形式で掲載した。
 朝日は調査の結果「月刊現代の証言記録は、いずれも朝日記者がインタビューした内容を整理した社内資料がもとになっている」と断定した。取材資料にかかわった社員ら40人以上から聞き取り調査をしたが、関与を認めた者はいなかった。朝日は「信義に反し、痛切に責任を感じている」とのコメントを発表した。
 松尾氏は「取材記録をすべて明らかにするよう求めてきたが、今も聞き入れられていない。朝日内部から他のメディアに漏えいされたことを聞き、強い憤りを感じる」とのコメントを出した。
 自民党は、役員が記者会見以外の朝日の取材を受けることを自粛中だが、プロジェクトチームは25日、朝日に「不祥事をうやむやにする処理であり、追加措置を検討する」との通知書を出した。
 NHK広報局は「漏えいした取材記録だけみても『政治的圧力を受けてNHKが番組を改変した』とする朝日の記事を裏付けるような証言は見あたらない。改めて取材記録のすべてを明らかにするよう強く求める」としている。
(毎日新聞) - 8月25日20時19分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050825-00000104-mai-soci