2005年08月25日(木) 20時51分

＜自殺サイト殺人＞元派遣会社員を再逮捕へ　中学生の事件で（毎日新聞）

　自殺サイトを利用した連続殺人事件で、大阪府警河内長野署捜査本部は２５日、神戸市北区の中学３年の男子生徒（当時１４歳）を窒息死させたとして、元派遣会社員、前上博容疑者（３７）＝大阪府堺市鴨谷台１丁＝を、殺人と死体遺棄容疑で来月上旬にも再逮捕する方針を固めた。殺害後に身代金を要求したとして拐取者身代金要求容疑でも立件する方針。前上容疑者は男女３人の殺害を認めており、東大阪市の大学生の男性（２１）に対する殺人容疑などについても今後、追及する。
　一方、同府豊中市の女性（同２５歳）に対し抵抗を抑えるため、シンナーを使っていたことが新たに判明。大阪地検は同日、前上容疑者を女性の殺人と死体遺棄罪で起訴した。
　調べでは、前上被告は５月２１日、インターネットの自殺サイトを使って誘い出した男子生徒の手足を縛り、ワゴン車の車内で口をふさいで窒息死させ、同府和泉市父鬼町の山中に遺棄した疑いが持たれている。また殺害の約１週間後の２９日に、神戸市の生徒宅に残していた男子生徒の携帯電話に電話をして家族に身代金３００万円を要求したという。
　前上被告は「窒息で苦しむ様子に興奮する。最高の快感は窒息させて殺すことだ」と動機を供述。昨年末から殺害対象を探すため、ネットカフェから計４人に「睡眠薬を用意できます」などと誘い出すメールを送っていた。１月になって返信があった豊中市の女性を、一緒に練炭自殺すると装って２月１９日に誘い出し、自動車内でシンナーを染み込ませたガーゼを口にあてるなどし、繰り返し口を押さえて殺害した。【石川隆宣、勝野俊一郎】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050825-00000133-mai-soci