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2005年08月25日(木) 23時34分

NHK番組改変取材資料、流出認め謝罪…朝日新聞読売新聞

 NHK番組改変報道を巡り、取材資料が社外に流出していたとされる問題で、朝日新聞は25日、流出の事実と、これがもとになって月刊誌に記事が掲載されていたことを公式に認めた。

 同社は、取材を受けた当事者の松尾武・NHK元放送総局長、安倍晋三・自民党幹事長代理、中川昭一・経済産業相にそれぞれ謝罪文を郵送した。9月中に関係者の処分を発表するという。

 同社によると、社内調査の結果、月刊「現代」9月号に掲載された3氏の「証言記録」は、「(朝日新聞)記者がインタビューした内容を整理した社内資料がもとになっており、何らかの形で社外に流出したと考えざるを得ない」との結論に達した。

 同社は、これまで、取材にあたった東京本社社会部の記者らを中心に40人以上から聞き取り調査を行った。しかし、全員が資料の外部への持ち出しを否定しており、関与した人物は特定できていないという。今後も調査を進め、資料を持ち出した人物を特定できなくても、9月中に管理責任を問う関係者の処分を発表するという。

 しかし、同社は、流出した資料が文書なのか録音したものなのかなどについては、「取材の手法や中身については答えられない」(広報部)とし、これまで同様、明らかにしなかった。NHKによると、朝日記者の松尾氏へのインタビューは長時間にわたり、記者は途中からメモを取らなかったという。

 朝日新聞では昨年8月、東京慈恵会医科大の補助金問題で、東京本社社会部の記者が、録音しないことを条件にした取材内容をひそかに録音し、その記録を別の取材先に渡していたことが発覚。この記者を退社処分、専務ら編集幹部も減俸・減給処分とした。

 今回の問題を巡っては、7月29日、朝日新聞が「社内資料が流出した可能性が高い」として、社内調査を進めてきた。

 朝日新聞の謝罪に対して、自民党は25日、「多忙な時期に乗じて、不祥事をうやむやにするのではないか」として、安倍、中川両氏と自民党に届いた書類の受け取りを拒否したことを明らかにした。

 また、松尾氏は25日、「取材で答えた内容と記事の趣旨が大きく違っていたため、朝日新聞に対しては、今年1月以来、一貫して取材記録をすべて明らかにするよう求めてきましたが、要望は今も聞き入れられていません。強い憤りを感じています」とのコメントをNHKを通じて発表した。
(読売新聞) - 8月25日23時34分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050825-00000514-yom-soci