2005年08月23日(火) 00時00分

振り込め詐欺計２７０万円被害　横須賀の夫婦 最初の電話から１１日後、再度入金 （東京新聞）

　横須賀市長浦町の無職女性（６５）が二十二日午後、「息子と思った男の電話で二回にわたり、二百七十万円だまし取られた」と田浦署に届け出た。同署が振り込め詐欺事件とみて調べている。

　調べでは、十一日午前十時ごろ、女性方に男から「友だちから借金をしている。今日中に支払わなければいけない」と電話があった。同居する夫（７０）が「振り込め詐欺ではないか」と一度は疑問に思ったが、夫婦は男を横浜市金沢区の長男（３６）と思い込み、同日午後二時半ごろ、横須賀市内の銀行の現金自動預払機（ＡＴＭ）で現金約八十万円を振り込んだ。

　十二日正午ごろにも、女性方に長男を名乗る男から「金融会社からも借りているので払ってもらいたい」と電話があり、女性は「二十三日に振り込む」と告げた。二十二日正午ごろ、男から「今日、振り込んでほしい」と催促の電話があり、夫婦はＡＴＭで現金約百九十万円を振り込んだ。

　その後、夫婦は長男に連絡し、だまされたことに気付いた。同署員は「電話から振り込むまで十一日間もあり、その間に息子さんに連絡していれば被害が防げたのだが…」と残念そうだった。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20050823/lcl_____kgw_____003.shtml