2005年08月23日(火) 03時03分
<携帯マナー>電車などで自動オフ 通信事業者が10月開始(毎日新聞)
携帯電話のマナー対策として、電機・通信関連企業でつくる情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ、会長=野間口有・三菱電機社長)は、電車や病院内で自動的に携帯電話の電源が切れるシステムなどの検討を10月に始める。電波が医療機器などに悪影響を与えるのを防ぐため。通話を控えるよう呼びかけるだけでなく、技術的に通話を制限する仕組みを議論するのは初めて。
携帯電話のマナーを巡っては、鉄道会社が「優先席付近では電源を切り、優先席以外ではマナーモードに設定して通話は控える」といった利用ルールを設けている。病院でも医療機器に影響を与えないため電源を切るよう指示するケースが多いが、利用者のモラルに任せるしかなく、完全には守られていない。
このためCIAJは、9月末をめどに通信事業者や携帯電話メーカーに参加を呼びかけて検討部会を発足させ、利用者が電車や病院内に入ると自動的に電源が切れたり、マナーモードに切り替わるなどの対策が技術的に可能かどうか、コストがどの程度かかるかなどを議論する。
ただ、強制的に電源を切ると車両内での事件やトラブルで緊急に通報が必要になっても対応できない恐れがある。こうした課題を解決するシステムも検討対象になる。今年度中に規制の方法や問題点について論点を整理し、総務省など関係機関への提言や、実際に規制を導入するかどうかの判断材料にする。【上田宏明】
(毎日新聞) - 8月23日3時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050823-00000008-mai-bus_all