2005年08月23日(火) 13時14分
<婦女暴行>被告の牧師、起訴事実認める 京都地裁(毎日新聞)
信者の少女7人に対する婦女暴行、準婦女暴行罪などに問われた京都府八幡市の宗教法人「聖神中央教会」創立者の牧師、金保被告(62)に対する第2回公判が23日、京都地裁(上垣猛裁判長)であった。金被告は6月21日の初公判で留保していた起訴事実の認否について「いずれの事実についても争うことはいたしません。それ以上は申し上げられません」と述べ、認めた。しかし、弁護側は準婦女暴行罪については、法律の解釈を争う意向を示した。
書面を読み上げる形で認否を行った金被告に対し、上垣裁判長は「7人で22件のすべてで争わないか」と問いただし、金被告は「はい」と答えた。
しかし、弁護側は、16件について問われている準婦女暴行罪に関し「抗拒不能については争う」と述べた。金被告が「逆らえば地獄で苦しみ続ける」という説教を日常的に行い被害者を抵抗出来ないようにしたとする検察側主張について争う姿勢を示したもの。その一方で弁護側は、被害者の供述調書を含めたすべての証拠について同意した。
起訴状によると、金被告は01年3月〜04年9月、教会牧師室などで少女7人(当時12〜16歳)に対し、未遂1回を含め計22回の性的暴行に及んだ。
一方、検察側は初公判後に追起訴した被害について冒頭陳述を行った後、証拠の要旨説明で被害少女の供述調書の一部を朗読した。
「私にはごうもんのようだったが、誰かに言えば教会を除籍されると口止めされた。除籍は地獄行きと思った」「最初は公にしたくなかったが、(金被告が)事実を認めず悪あがきしていたので、皆の前で裁いてもらうために告訴した」「決してレイプを好きで受け入れたのではなく、気持ち悪くて恐かったが、神に見放されるよりはレイプに耐えた方がましだと思った」などの声を明らかにした。
(毎日新聞) - 8月23日13時14分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050823-00000036-mai-soci