2005年08月22日(月) 11時06分
<詐欺募金>偽名両替の首謀者、組織犯罪処罰法違反で再逮捕(毎日新聞)
任意団体「NPO緊急支援グループ」による街頭募金を装った詐欺事件で、大阪府警捜査2課は22日、街頭でだまし取った約1500万円分の硬貨などを偽名で両替したとして、同グループの実質代表者、横井清一被告(34)=詐欺罪などで起訴=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠とく)容疑で再逮捕した。横井容疑者の逮捕は3回目。一連の詐欺募金事件の捜査は、今回の再逮捕でほぼ終結する。
調べでは、横井容疑者は04年11月初旬〜同12月中旬、大阪市内の信用金庫などで計11回にわたり、募金で集めた硬貨と千円札約1500万円分を、自分の親族らの名前を使って1万円札などに両替した疑い。横井容疑者は「両替伝票に自分の名前が残ると都合が悪かった」と事実関係をおおむね認めたが、「犯罪収益を隠す目的ではない」と容疑は否認している。
横井容疑者は「1度に200万円以上を両替すると身分証明書などによる本人確認がある」と供述、1度の両替額を約150万円に抑えたという。さらに「硬貨の両替は金融機関に嫌がられるので、両替のたびに支店を変えた」と供述している。
横井容疑者が募金の活動状況などを記したパソコンのデータや本人のメモなどから、募金で集めた金額は少なくとも5000万円に上ることが判明している。横井容疑者は一部を難病支援団体に寄付していたが、2000万円以上を生活費や風俗店での遊興費などに使っていたという。【福田隆、江畑佳明】
(毎日新聞) - 8月22日11時6分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050822-00000018-mai-soci