2005年08月19日(金) 17時21分
振り込め詐欺:今年上半期、413件も 認知件数、全国ワースト5 /広島(毎日新聞)
架空の融資話を持ちかけ、保証金名目などで金をだましとる「融資保証金詐欺」の今年上半期(今年1〜6月)の県内被害が、件数、金額ともに全国の都道府県で最悪だったことが、県警減らそう犯罪推進室のまとめで分かった。警察庁の集計では、なりすまし詐欺などを含めた振り込め詐欺全体でも、認知件数で全国ワースト5位、被害額が同7位だった。
同室によると、融資保証金詐欺の今年上半期の被害件数は292件(未遂なし)、被害総額は約2億3273万円で、昨年同期と比べて被害額が約1億6000万円増えたという。井本雅之・県警減らそう犯罪情報官は「『あなたの借金を一本化する』『低金利で貸す』などの手口が多い。はがきなどで勧誘されても、絶対に連絡しないでほしい」と注意を呼びかけている。
一方、今年上半期の振り込め詐欺の被害件数は413件(うち未遂1件)、被害総額約4億3552万円で、昨年同期比で約2億605万円増だった。このうち、架空請求詐欺は82件(未遂なし)、被害総額約1億1226万円で、昨年同期比で約4000万円増えた。
今年4月ごろからは「弊社は悪質な架空請求の業者ではなく、有料サイトの運営業者から依頼を受けた。連絡がない場合は給与差し押さえの内容証明を勤務先に送る」などと書いたはがきが送られる場合が多いという。【吉川雄策】
8月19日朝刊
(毎日新聞) - 8月19日17時21分更新
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