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2005年08月19日(金) 13時24分

『Firefox』、7月はシェア減少との調査結果japan.internet.com

オープンソース開発団体の MozillaFoundation は、Web ブラウザ『Firefox』をリリースして以来、いやもう少しさかのぼって本格的にマルチプラットフォーム化を果たした『Firebird』(Firfox の前身) から数えれば、2年間近くも Web ブラウザ市場において成功を収めてきた。そして成功要素の多くは、市場シェアの規模としては格下のブラウザでも、同市場の覇者『Internet Explorer』(IE) からシェアを奪う力があることを示すという、立派な内容だ。

だが Web 計測会社 NetApplications によると、Firefox の市場シェアが、1.0版を正式リリースした2004年11月以来初めて、減少に転じたという。

NetApplications のデータによると、7月は Firefox のシェアが0.64ポイント下落して8.07%になったという。Firefox は今年1月から6月までの間、毎月0.5ポイントないし1ポイントのペースでシェアを伸ばしていた。

一方 IE のシェアは、7月に0.64ポイント増えて87.2%になり、相変わらず圧倒的な数字を示している。

7月の調査結果は、Firefox のシェアが伸び続けると予想していた人々にとっては驚きだ。しかも、Firefox 開発ロードマップにおいて、次の重要なリリースとなるバージョン1.5が、今年9月に登場する予定ということを考えればなおさらだ。

NetApplications の COO、Dan Shapero 氏は声明の中で、「Firefox が最近伸ばした分のシェアを、IE が奪い返した形だ。Firefox のシェアは8.07%になったが、まだ一般大衆を惹き付けているので、8月は今後を占う興味深い月になるはずだ」と述べた。

IE の支配に直面しながらも、Firefox がシェアを拡大してきた事実は疑いようもない。なお7月の結果だけを見て、Firefox のシェア動向に何らかの結論を求めるのは早計で、減少傾向が今後も続くのか、あるいは一時的なものなのか、見分けることはできない。

Mozilla Foundation は今月3日、営利法人 MozillaCorporationを設立 したばかりだ。同団体は営利法人設立の目的を、シェア拡大の取り組みの幅を広げるためとしていた。今回の調査は7月を対象にしたものなので、直接の関連性はないが、計らずも残念な数字が出た形になった。



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(japan.internet.com) - 8月19日13時24分更新

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