2005年08月18日(木) 00時00分

元愛知県警警部で日本メンテ部長を逮捕 リフォーム代金返還でトラブル　元社員に傷害容疑 （中日新聞）

　リフォーム工事をめぐるトラブルから元従業員の男性（３６）を殴り、謝罪文を書かせたとして、名古屋・港署は十八日、傷害、強要などの疑いで、愛知県豊田市のリフォーム会社「日本メンテナンス」渉外担当部長で元愛知県警警部の後田（うしろだ）正勝容疑者（６２）＝同県小坂井町＝ら四人を逮捕した。

　逮捕されたのはほかに、同社の関係団体「心裕会」役員の同県安城市池浦町、桑山英夫（３７）、同県岡崎市八帖北町、伊藤総士（２９）、元役員の岐阜県瑞穂市穂積、広瀬卓磨（３７）の三容疑者。

　調べや関係者によると、男性は以前同社などでリフォーム工事の営業をしていたが、昨年十一月ごろからリフォーム済みの住宅を訪れ「悪質工事の被害に遭っている。代金を取り戻そう」と持ちかけ、弁護士を介して同社などリフォーム会社に代金返還請求を起こさせる活動をしていた。

　後田容疑者らは男性の活動を「被害者支援と称して客から金をとっている。業務妨害だ」と反発。六月二十二日朝、名古屋市港区の路上で、男性を取り囲み、顔を殴って全治十日間のけがを負わせた疑い。さらに翌二十三日未明、同市中川区のレストランで、七人ほどで男性を囲み「日本メンテナンス様に誠心誠意謝罪申し上げます」とする謝罪文を書かせた疑い。

　同社をめぐっては、不必要で過剰な工事を繰り返されたとして、愛知県内の住民十人が工事費など計約七千九百万円の損害賠償を求める訴訟を起こしている。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050818/eve_____sya_____009.shtml