2005年08月18日(木) 00時00分

不正アクセス激増 大半ネット競売悪用 （東京新聞）

　今年上半期（一−六月）の不正アクセス禁止法違反事件の摘発件数が、前年同期の三倍となる百九十八件に上ったことが十八日、警察庁のまとめで分かった。過去最多だった一昨年の年間件数を上回る激増ぶり。摘発人数は４９％増の五十八人だった。

　手口としては、簡単に推測できるパスワードが利用されるなど、パスワード設定の甘さにつけ込む例が最も多い。インターネットオークションを不正利用する事件が圧倒的で、他人に成り済まして架空出品を行い、落札者から代金をだまし取る例が目立った。

　同法違反事件を含むサイバー犯罪全体の摘発件数は、前年同期比５２％増の千六百十二件。不正アクセス以外でもインターネットオークションを利用した詐欺が増えている。

　全国の警察の窓口への相談も前年の一・五倍に増加。警察庁が今年六月に開設したホームページ「インターネット安全・安心相談」への訪問者数も既に約九万に上っている。こうした相談の多さも摘発の増加につながっているとみられる。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050818/eve_____sya_____001.shtml