2005年08月18日(木) 14時56分
悪質リフォーム 福岡の業者を提訴 認知症80歳 860万円賠償請求(西日本新聞)
補強金具や換気扇など不必要なリフォーム工事を法外な値段で契約させられたとして、福岡市城南区の認知症の女性(80)が十八日、同市南区のリフォーム会社と同社役員らに計約八百六十万円の損害賠償を求める訴えを福岡地裁に起こした。
訴状によると、同社と、別名の前身業者は昨年七月から今年二月、女性宅を訪問し計五回女性と契約を締結。屋根裏や床下に百数十個の補強金具や換気扇などを設置し、百数十袋の床下調湿材を敷設するなどし、女性は計七百八十五万円を支払った。
原告側は「リフォームの必要はなかった」とした上で、大量の調湿材をまいたため水分をため込み、風通しも悪くなったと指摘。換気扇や補強金具は設置場所が悪く、効果はなかったとしている。また、原価一万円程度の換気扇を十七万五千円で販売するなど、値段も法外だったと主張している。女性は一人暮らしで、親族が気づくまで次々と契約させられていたという。
原告代理人の弁護士は「典型的な『悪質リフォーム』で契約自体が不法行為。会社ぐるみで詐欺商法を行っていた」と話している。業者側は「女性が認知症とは知らなかった。工事内容を再度点検し、過剰なものがあれば撤去し、返金する用意がある」としている。
(西日本新聞) - 8月18日14時56分更新
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