『機内凍える』はうそ　キプロス機墜落（東京新聞）

2005年08月16日(火) 00時00分

　【ローマ＝共同】アテネ郊外のキプロス機墜落事故で、乗客の一人がいとこにあてたメールで「機内は凍えるよう」と伝えたという話は、メールを受信したという男（３２）の作り話と分かったとして、ギリシャ警察は十五日、公共の秩序を乱した容疑などで男を逮捕した。

　逮捕された男は墜落直前の機中からメールを受け取ったと地元放送局に話し、それを世界のメディアが転電。機内の気圧が下がり超低温になっていたとの説が広まった。

　男はギリシャ北部テッサロニキ市在住。「騒ぎを見るのが面白かった」と供述しているという。乗客名簿にいとことされる人物の名前がないことから、容疑が浮上した。

　ギリシャの当局者は十五日、「ほとんどの遺体は凍って固くなっていた」とロイター通信などに語っていたが、死亡した百二十一人のうち六体の検視の結果、六体とも墜落の瞬間まで生きていたことが分かった。

悪のニュース記事