2005年08月15日(月) 19時08分
全日空ジャンボ機マニュアル自習室から盗難、ネットに(読売新聞)
全日空のジャンボ機の操縦マニュアルなどを不正に入手し、「これで(ジャンボ機を)飛ばすことができます」とネットオークションに出品、販売したとして、警視庁東京空港署は15日、東京都江東区東陽1、航空関連グッズ店店員三上宣吉容疑者(21)を盗品等処分あっせんの疑いで逮捕した。
調べによると、三上容疑者は先月19日、全日空がパイロット用に作成したボーイング747—400型機の「運用規程」などを競売サイト「ヤフー・オークション」に出品した疑い。
出品に気づいた全日空が翌20日、全6冊を30万円で落札。被害届を受けた同署は、接続記録から三上容疑者を割り出した。三上容疑者は容疑を認めており、同署は文書の入手ルートを追及している。
全日空によると、盗まれた冊子はいずれも羽田空港にある全日空事務所内の「自習室」で保管していた。自習室は主にパイロットが使用しているが、カギはかけておらず、社員は自由に出入りできるという。
全日空は、3月ごろに紛失を把握したが、返却を促す張り紙をしただけだった。全日空では「管理体制の不備は否めない」として、今後社内調査し、再発防止策を講じるという。
全日空では今年6月、テレビCM撮影で貸与された女性客室乗務員などの制服が紛失するなどの問題が発覚している。
(読売新聞) - 8月15日19時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050815-00000011-yom-soci