2005年08月14日(日) 08時02分
受信料払っている人に限定…NHKが番組観覧募集で(サンケイスポーツ)
払ってない人、入れません−。NHKは、同局の人気音楽番組「歌謡コンサート」(火曜後8・0)の入場申し込みを、受信料を払っている人に限定することを13日までに決めた。7月末で117万1000件に上った受信料不払い対策の一環。9月27日放送の同コンサート1回限定で試験的に行う。同じく抽選で入場者を決める年末の「紅白歌合戦」にも“メス”が入るか、苦肉の策に注目が集まっている。
「歌謡コンサート」は公開スタイルの音楽番組で、阿部渉アナウンサー(37)が司会を担当。毎回、1つのテーマに沿って時代と世代を越えて心に残る名曲を紹介している。出演者は、演歌系の歌手が中心で中高年層に人気だ。
同コンサートは、はがきで入場者を募集し、抽選で1500組(3000人)に入場整理券を配布している。人気歌手の歌声を直接無料で聴けるとあって、多い時で1万通超、平均でも7000通の応募があるという。
同局経営広報部によると、受信料不払いの増加に伴い、視聴者から「受信料不払いの人が入場できるのはおかしい」などという指摘が電話などで寄せられるようになった。こうした不公平感を和らげるため、9月27日放送分に限り、試験的に申し込みに制限を加えることを決めた。
応募者が受信料を払っているか否かは、応募の往復はがきに書かれた住所や電話番号と受信料の契約台帳を照合してチェックするという。
同局では、この措置について、9月13日、同20日、同27日の選にもれた応募者の中から、計3000人を無作為抽出しアンケートを実施。その意見を参考にしながら、今後も継続するかを決めるというが、受信料不払いの拡大に苦悩するNHKにとって、まさに“苦肉の策”といえそう。
年末の「NHK紅白歌合戦」も抽選で入場者を招待するため、同様の措置を行い、“不払い者入るべからず”となる可能性も。経営広報部では「1つの試行としてやるもので、今後について、また、個々の番組について現時点では何も言えない」とした。
ちなみに、9月27日放送分は、同日午後8時から、東京・渋谷区のNHKホールからの生中継。鳥羽一郎、藤あや子、前川清、山本譲二らが出演する。
(サンケイスポーツ) - 8月14日8時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050814-00000030-sanspo-ent