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2005年08月11日(木) 02時20分

北九州の元社員逮捕 会社ぐるみ犯行か 悪質リフォーム西日本新聞

 高齢者宅を訪問して不必要な住宅リフォーム工事契約を結び、多額の代金をだまし取ったとして福岡県警は十日、詐欺と特定商取引法違反(不実の告知)容疑で、北九州市小倉北区の住宅リフォーム会社の元社員二人を逮捕した。同県警は会社ぐるみの犯行だった可能性もあるとして捜査を進める。

 逮捕されたのは、同市小倉南区徳吉五丁目、無職木村昇由(31)、同市小倉北区高坊二丁目、同定松輝和(29)の両容疑者。二人とも今年四月、同社を退社している。

 調べでは、両容疑者は二〇〇三年十月二十八日、同市門司区の無職女性=当時(69)=宅を訪問。「床下に湿気があり、腐った柱もある」などとうそを言って除湿器二台の設置契約を結んだ。二日後には「屋根裏にも湿気がある」とだまして換気扇四台の売買契約を結び、計約百十五万円をだまし取った疑い。最終的な工事代金は約三百万円に上っていた。

 定松容疑者は容疑を認め、木村容疑者は一部否認しているという。

 県警によると、両容疑者が訪問する前日に、同社の別の社員が水道の点検を装い、水道パイプの洗浄工事を実施。両容疑者は、この工事による水漏れを口実に床下を“点検”していた。

 同社に対しては、二〇〇〇年以降、福岡をはじめ大分、山口各県の消費生活センターに苦情相談が計四十五件寄せられているという。
(西日本新聞) - 8月11日2時20分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050811-00000023-nnp-kyu