2005年08月11日(木) 03時01分
用水路で発見1800万円 「悪質リフォーム」収益、立証できず 法律通り返還(産経新聞)
埼玉県蓮田市の用水路で一月に現金約千八百万円が見つかった事件で岩槻署は、盗難届を出していた会社員、中江匡志被告(26)=特定商取引法違反の罪で起訴=に発見された現金を返還したと十日、発表した。
中江被告は、リフォームに関する苦情が行政機関に多数寄せられていた会社に勤務。悪質リフォームに関与していたとして六月に逮捕された。同署では盗まれた金は悪質商法の稼ぎだった疑いがあるとみており、返還先が注目されていた。
中江被告の元交際相手で窃盗を持ち掛けたとして逮捕、起訴された女(25)が、取り調べや公判で「用水路に取り分の約千八百万円を捨てた」と供述。中江被告の供述との整合性などから、同署は現金が中江被告の被害品と判断。「不法に得たという立証ができず、法に従って所有者に返還せざるを得ない」と説明している。女は一月二十七日、知人の男性二人と共謀し、中江被告宅に侵入、現金約六千万円を盗んだ。犯行後、女は「だまされた人の憎しみが詰まったお金だと思い、持っていたくなかった」として、自分の取り分を用水路に捨てた。
(産経新聞) - 8月11日3時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050811-00000021-san-soci