2005年08月10日(水) 20時33分
金大中・前大統領が入院、盗聴問題の過労が原因?(読売新聞)
【ソウル=中村勇一郎】韓国の金大中(キム・デジュン)前大統領が10日、ソウル市内の病院に検査入院した。
情報機関の国家情報院が金大中政権時の不法盗聴を公式に認め、批判が高まっていただけに、「盗聴問題による心労が原因」との指摘も出ている。
聯合ニュースによると、金大中氏の秘書は詳細な病状を明らかにしていないが、「数日前から気力が落ち、微熱があった」とし、主治医から検査入院を勧められたと説明している。
金大中氏は大統領在任中、「国民の政府(金大中政権)に盗聴はない」と公言していたが、国家情報院は今月5日、「金泳三政権だけではなく金大中政権でも盗聴が行われていた」とする内部調査結果を発表。金大中氏への批判が高まり、側近らへの事情聴取の可能性も取りざたされていた。
秘書は国家情報院の発表に対し、「前大統領は盗聴の報告を受けておらず知らなかった」「現政権の政治的陰謀だ」などと不満を表明。これに対し盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は8日、「政治的意図はない。私への侮辱だ」と述べ、盗聴した会話の一部公開も示唆するなど、激しく対立していた。
(読売新聞) - 8月10日20時33分更新
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