2005年08月10日(水) 14時02分
入所者殺害の男に懲役１２年 金沢地裁（共同通信）
石川県かほく市の介護施設「グループホームたかまつ」で、入所者の女性にやけどを負わせて殺害したとして、殺人罪に問われた元職員、松田優被告（２８）の判決公判で、金沢地裁の堀内満裁判長は１０日、「被告は死ぬかもしれないと認識していた」と指摘し殺意を認めた上で、懲役１２年（求刑懲役１３年）を言い渡した。
堀内裁判長は判決理由で「現状に対するうっぷん晴らしや、要介護者に対する腹いせ的な犯行で、酌量の余地は全くない」と述べた。
松田被告は捜査段階で「死んでもかまわない」と殺意を認める供述をしていたが、公判では「逆上していたので、死ぬかもしれないとは頭の中に浮かばなかった」と否認。検察側は論告で「公判で殺意の否認に転じたのは、責任を軽減しようとするもので不自然」としていた。
（共同通信） - 8月10日14時2分更新
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