2005年08月09日(火) 07時06分
架空団体名ではがき「電話連絡を」 仙台などで配達(河北新報)
仙台市内で8日、実在しない特殊法人を名乗る団体から、電話連絡を求めるはがきが相次いで配達され、市は個人情報を集めるのが目的とみて、注意を呼び掛けている。
はがきの差出人は、「総務省認可特殊法人全日本住基ネットサービス」を名乗っている。「住基ネットワークシステムに重大な登録違反が発覚した」として、東京の市外局番で始まる電話番号に至急連絡するよう求めている。
仙台市内では8日正午ごろから、このはがきを受け取った市民からの問い合わせが各区役所に相次いだ。市区政課のまとめでは、問い合わせは同日午後5時までに約30件に上った。
市で総務省に団体名を照会したところ、こうした特殊法人は実在しないことが判明。各区役所の担当職員に周知を図るとともに、窓口に注意を促す文書を掲示した。
市区政課は「はがきの文面は全くの虚偽であり、個人情報を狙った新手の手口の可能性もある。団体には一切連絡を取らないでほしい」と話している。
総務省は8日、はがきが各地の住民に届いているため、住民に注意を呼び掛けるよう都道府県を通じて各市町村に通知した。連絡先に電話をかけても通じず、金を振り込まされるなど実害の報告はないという。
(河北新報) - 8月9日7時6分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050809-00000011-khk-toh