2005年08月09日(火) 20時36分

＜小山兄弟殺害＞下山被告に死刑求刑　検察「鬼畜の所業」と（毎日新聞）

　栃木県小山市で昨年９月、同居していた小林一斗ちゃん（当時４歳）、隼人ちゃん（同３歳）兄弟を川に投げ込んで殺害したとして、殺人と覚せい剤取締法違反の罪に問われた同市神鳥谷（ひととのや）、無職、下山明宏被告（４０）の論告求刑公判が９日、宇都宮地裁（飯渕進裁判長）であり、検察側は「幼い兄弟をまるでゴミのように川に投げ捨てた残忍さは、まさに鬼畜の所業」と死刑を求刑した。
　弁護側は最終弁論で、当時、兄弟の父親（４１）＝覚せい剤取締法違反の罪で服役中＝への恐怖心や常習していた覚せい剤の影響のほか、兄弟と父親が下山被告宅に同居したため経済的、精神的に追い詰められたと、情状酌量を求めた。下山被告は「お前らの冥福を祈るから許してくれ。本当にごめんね」と謝罪した。判決は９月８日の予定。
　検察側の論告などによると、下山被告は昨年９月１１日、兄弟を車で連れ出し、暴行を加えた後、同１２日午前１時半ごろ、同市粟宮の思川（おもいがわ）に架かる橋から、車内で寝ていた兄弟を約５メートル下の川に投げ込んで殺害した。【塙和也】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050809-00000078-mai-soci