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2005年08月06日(土) 14時35分

自殺サイト殺人、「遺体を撮影・保存」と容疑者供述読売新聞

 大阪府河内長野市で今年2月、豊中市の無職長元美智子さん(当時25歳)を殺害したとして、殺人、死体遺棄容疑で逮捕された人材派遣会社契約社員の前上博容疑者(36)が別の男性2人の殺害も自供した事件で、前上容疑者が府警河内長野署の捜査本部の調べに「遺体をカメラなどで撮影し、観賞するため画像を保存していた」と供述していることが6日、わかった。

 府警は、前上容疑者宅を捜索して大量の写真やビデオテープを押収しており、分析を進めている。

 調べに対し、前上容疑者は「長元さん殺害後の5月と6月にも、インターネットの自殺サイトで知り合った中学生と若い男性をメールで呼び出し、それぞれ口と鼻をふさいで殺した」と供述。遺体を遺棄した場所について「中学生は大阪府和泉市と和歌山県の境界付近の山中に埋め、若い男性は大阪府河内長野市のダムに遺棄した」と具体的に話しているという。

 府警は6日午前、前上容疑者を送検。同日午後にも遺体の捜索に乗り出す。

 府警によると、神戸市北区の中3男子生徒(14)が5月21日未明、「大阪に行く」と家族に言い残して自宅を出た後、行方不明になっているほか、東大阪市の大学生(21)も6月初めから連絡が途絶え、いずれも家族らから捜索願が出ている。府警は、この中学生と大学生が殺害されたとみて確認を進めている。

 2人とも「一緒に自殺しよう」というネットでの前上容疑者の呼び掛けに「僕も死にたい」と応じてきたという。長元さんも同様の手口で呼び出されていた。

 また、前上容疑者は長元さんを呼び出した際、「自殺志願者」を装うため、練炭やガスバーナーを用意し、「苦しくなって暴れてしまうのを防ぐために」と言って手足を縛っていた。
(読売新聞) - 8月6日14時35分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050806-00000205-yom-soci