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2005年08月06日(土) 15時08分

「中学生ら2人も殺害」 「自殺サイト」36歳男産経新聞

連続殺人に発展か 「山に捨てた」と自供 大阪府警
 自殺サイトで誘い出された大阪府豊中市の長元美智子さん=当時(25)=が殺害された事件で、殺人容疑などで逮捕された堺市の人材派遣会社社員、前上博容疑者(36)が、河内長野署捜査本部の調べに「ほかにも自殺サイトで知り合った神戸市の男子中学生と東大阪市の若い男性も殺し、山に捨てた」と自供していることが六日、分かった。捜査本部は同日午前、前上容疑者を送検。午後から、供述に基づき大阪府南部の山中を捜索し、遺体の発見を急ぐ。前上容疑者は人が苦しむのを見て快感を覚えていたと供述しており、自殺サイトを悪用した連続殺人事件に発展する可能性が高まった。
 調べでは、前上容疑者は二月の長元さん殺害後の行動について供述。自殺サイトで自らの欲求を満たす対象者を探し、五月中旬に中学生(14)、六月初旬に大学生とみられる若い男性(21)を殺害、遺体を大阪府南部の和泉市周辺と河内長野市周辺の二カ所の山中に捨てたという。
 いずれも、長元さん殺害と同様の手口を説明。「レンタカーの車内で口をふさいで殺した」と供述している。
 二人については該当する家出人捜索願が出ており、捜査本部は供述の裏づけを急いでいる。中学生は五月二十一日、自殺をほのめかして神戸市北区の家を出た中学三年生と氏名などが一致。大阪方面から自宅留守番電話に数回メッセージを入れていたが、間もなく連絡がなくなった。大学生は一人暮らしで家族と連絡が取れなくなっている。
 前上容疑者はこれまでに「人が窒息状態になって苦しむ姿に快感を覚える。自分は自殺する気はなかった」などと供述。長元さんと知り合った自殺サイトのほかにも複数のサイトに書き込みをしていたとみられ、捜査本部は自宅から押収したパソコン二台の通信記録の解析や大量のビデオの分析を進めている。
 これまでの調べでは、前上容疑者は二月十九日夜、長元さんを「一緒に練炭自殺をしよう」と呼び出し、大阪府河内長野市の路上に止めたレンタカーの中で手足をひもで縛ったうえ、鼻と口を両手で押さえて窒息死させ、スコップを使って遺体を河原に捨てた疑いが持たれている。
(産経新聞) - 8月6日15時8分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050806-00000022-san-soci