2005年08月04日(木) 17時11分

県消費生活センター：リフォーム・耐震工事の相談、昨年度の２倍ペース　／和歌山（毎日新聞）

　◇苦情集中業者聴取も−−防虫ネット契機に次々
　県消費生活センター（和歌山市）に、今年度の約３カ月間で寄せられたリフォーム・耐震工事の相談は３６件（７月７日現在）で、既に昨年度の相談総数７４件の半分に上る。中でも苦情・相談が集中している業者があり、センターは「苦情が多い業者に、直接事情を聴き、指導することも検討する」としている。
　センターによると、数社から計１３００万円の耐震工事を受けたという相談もあった。相談・苦情で多いのは、床下の通気口の防虫ネットの設置をきっかけに、次々と床下のリフォーム・耐震工事を施されるケース。
　和歌山市の男性（７５）は５月、防虫ネットの設置工事を受けた。翌日、同じ業者が「お礼をしたい」と訪れ、男性が床下工事の必要性について説明を受けている間に無断で補強工事を実施。わずか２時間の工事で約１３０万円を請求され、契約させられたという。
　センターによると、和歌山市内の特定の業者から不要な工事をされたという苦情が、県内全域で相次いでいるという。センターと県は、全国で悪質リフォーム工事が問題化していることを受けて事態を重視し、この業者からの事情聴取を検討している。【久保聡】

８月４日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050804-00000216-mailo-l30