2005年08月03日(水) 16時06分

公取委：チラシに架空の小売価格　販売業者に排除命令　／宮城（毎日新聞）

　新聞の折り込みチラシに架空のメーカー希望小売価格を表示したとして、公正取引委員会は２日、催事販売業「ビッグイレブン」（本社・東松島市、岡田淳子社長）に、景品表示法に基づく排除命令を行った。排除命令は同法に基づく行政処分としては一番重い。
　同委事務総局東北事務所によると、同社は今年１月２９〜３０日、「倒産処分市」と銘打って宮崎県小林市で日用雑貨などを販売。２８日に配布した折り込みチラシに、架空のメーカー希望小売価格と販売価格を併記して、消費者に誤解を与えた。
　架空価格を付けていたのは、チラシ掲載５１品目のうち３４品目。メーカーは小売価格を設定していないが、同社は類似商品を参考に割引率平均８８・９％の価格を付けていた。商品の８割以上は実際は倒産品ではなかった。
　同社は０２年８月に設立され、年商は約５１億円。沖縄県を除いた全国約４０会場で毎月、同様の倒産市を開催してきた。同社は「担当者がいないのでコメントできない」としている。【石川貴教】

８月３日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050803-00000038-mailo-l04