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七月下旬、転居先不明としてあて先に届かなかった封筒が、りそな銀行東京本社(千代田区)に届き始めた。差出人は実在しない「りそなコーポレート」。同本社と同じ所在地が印刷されており、これまでに八百通以上が“返送”された。
封筒は同行のイメージカラーの緑とオレンジを配色。中身は、五千万円まで融資可とした「りそなフリー・ビジネスローン」「りそな不動産担保ローン」を紹介するA4判のチラシ。記者が記載の電話番号に連絡すると、若い男の声で名前、生年月日、年齢、住所を尋ねられ「融資するには事前審査が必要」と説明された。
同行の担当者は「DMには銀行のマークが使われ、りそなの由来の説明まで書かれている。行員でさえ一見して気づかない」という。みずほ銀行や三井住友銀行を装った同様のDMも出回っている。警視庁幹部は「DMの作りは精巧で印刷業者が作製している可能性がある」と話す。
警視庁は今年五月、詐欺グループが犯行に使うDMを印刷した詐欺ほう助容疑で、元印刷業男性(62)=執行猶予付き有罪判決=を逮捕した。男性は「実行犯に印刷を持ち掛けられ、商売で作ってしまった。事前に印刷内容をよく検討すべきだった」としている。
警察庁によると、全国の警察が今年五月までに認知した融資保証金名目の振り込め詐欺は、昨年同期より約二千六百件多い四千百九十九件。被害金額は約二十七億円に上った。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050802/eve_____sya_____003.shtml