2005年07月30日(土) 14時41分
都、ネットに注意広告「架空請求詐欺に気を付けて」(読売新聞)
身に覚えのない情報利用料などを請求される架空請求の被害を減らそうと、東京都はインターネット接続事業者が運営するホームページのグラビア系情報コーナーに、注意を喚起する広告の掲載を始めた。
架空請求の被害の多くがアダルトサイトや出会い系サイトに接続する際に起きていることから、より水際で注意を促そうという作戦だ。
広告は、ページの一部に小さな枠で掲載し、それをクリックすると詳細な情報ページへ移る「バナー広告」と呼ばれる形式。
@ニフティ(ニフティ)の「グラビアNAVIGATOR」、BIGLOBE(NEC)とOCN(NTTコミュニケーションズ)の「グラビア」のトップページに掲載している。
都によると、広告を載せたページで紹介されているサイトに悪質なものはないが、次々と類似サイトを見るうち、架空請求を行うサイトにつながることも多いと見られる。
広告は動画。都の架空請求防止キャンペーンのキャラクター「カモカモ」が、無料と書かれたネットの画像をクリックしたところ、突然5万円の利用料金を請求され、「もしかして…やられたかも…」と、がっくりひざをつくという内容。
広告をクリックすると「あわてて連絡したり、メールを送ったりすれば相手の思うつぼ」という忠告が出て、架空請求の事例や対策をまとめた都や警視庁などの専用ページにつながる。
都消費生活部の調べでは、架空請求の被害者の65%はアダルトサイトを見ていたときに被害に遭っていた。夏休みに入り、子どものパソコン利用が増えることが予想されることから、この時期に広告を出した。掲載は8月31日まで。
同部は「広告を見かけたら、悪質なページがあることを意識してほしい」と話している。
(読売新聞) - 7月30日14時41分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050730-00000205-yom-soci