2005年07月30日(土) 11時14分

＜詐欺募金＞被害４０００万円、任意団体代表を再逮捕（毎日新聞）

　任意団体「ＮＰＯ緊急支援グループ」による職業安定法違反事件で逮捕、起訴された実質代表者の横井清一被告（３４）が、難病の子どもの支援などと装って通行人から集めた街頭募金約２０００万円をだまし取ったとして、大阪府警捜査２課は２９日、横井容疑者を詐欺容疑で再逮捕した。同グループが不正に集めた募金は総額４０００万円にのぼり、横井容疑者は一部を風俗店での遊興費などに使っていたという。不特定多数を被害者にして「詐欺募金」を立件したのは全国で初めて。捜査２課は、残る約２０００万円についても詐欺容疑で追及する。
　調べでは、横井容疑者は昨年１１月４日、大阪市中央区の路上で、男性から寄付金６０００円をだまし取ったほか、同年１０月２１日〜１２月２２日、大阪、神戸、京都３市の繁華街などで、虚偽の求人広告で集めたアルバイトを使い、不特定多数の通行人から計２０１３万８５５８円をだまし取った疑い。横井容疑者は「アルバイトを雇って２０００万円以上の募金を集めたが詐欺にはならない」と容疑を否認している。
　使途は、（１）アルバイト料などの人件費（２）団体寄付（３）グループ側近への報酬で、横井容疑者は集めた募金総額４０００万円のうち半分を私的に流用したという。横井容疑者は募金以外に収入がなく、募金を生活費やキャバクラ店などで遊ぶ費用に充てていたらしい。【江畑佳明】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050730-00000033-mai-soci