2005年07月30日(土) 16時45分
悪質リフォーム:高齢者支援ネットワーク、被害防止へ−−県など /埼玉(毎日新聞)
全国的に相次いでいる訪問リフォーム問題に対処するため、県が提唱し、社会福祉協議会や医師会、新聞販売組合など、高齢者と日常的に接する団体で組織する「要援護高齢者等支援ネットワーク会議」が29日発足した。銀行や電気・ガス業者なども参加し、悪質業者から高齢者を守る方法を話し合った。
会議の初めに、都築信副知事が「埼玉では早いスピードで高齢化が進んでいる。地域活動で培ったノウハウをもとに高齢者支援の新しいネットワークを作ってもらいたい」とあいさつ。(1)保護が必要な高齢者の発見方法(2)発見した高齢者の支援方法について意見交換した。
参加者からは「悪質業者は寂しさという高齢者の心のすき間に入ってくる。高齢者側も高額の買い物に後ろめたさがあり、周囲に隠したがる傾向を理解しなくてはいけない」(NPO代表)「営業で高齢者方を戸別訪問するので、不審な点があれば積極的に協力したい」(信用金庫役員)などの意見が出た。
県は今後、ネットワークの参加者から通報を受けた各市町村の担当者に対し、高齢者宅を訪ねたり、家族に連絡をとるなどの協力を求めていく。【斎藤広子】
7月30日朝刊
(毎日新聞) - 7月30日16時45分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050730-00000298-mailo-l11