2005年07月29日(金) 00時00分

キャン、ＵＳＥＮに１１８億円請求（ZAKZAK）

　有線音楽放送第２位のキャンシステム（東京）は２８日、業界最大手のＵＳＥＮと同社代理店を相手取り、「違法な安値キャンペーンで損害を被った」として総額１１８億円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こした。ＵＳＥＮ側も今月３日にキャンに対し１４２億円の損害賠償などを求め提訴しており、ライバル同士の熾烈（しれつ）なシェア争いが訴訟合戦に発展した。

　訴状では、ＵＳＥＮと代理店は「（キャンが）ヤフーに身売りし、大量解雇者が出る」など虚偽の勧誘で従業員を引き抜いた上で、キャンの顧客を対象に違法な安値キャンペーンを展開し、損害を与えたと主張している。

　同キャンペーンについては、公正取引委員会が２００４年９月に独占禁止法違反に当たるとして排除勧告を出し、審決している。

　ＵＳＥＮは「訴状が届いておらず詳細は確認できないが、キャンの請求に応ずるべき債務はない」と反論。提起中の損害賠償と債務不存在確認の請求訴訟を通じて争っていく姿勢を示した。

ZAKZAK 2005/07/29

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_07/t2005072923.html