2005年07月28日(木) 11時05分
気づくのは平均5カ月半後! 取り戻せない深刻なID詐欺被害の実態が明らかに(MYCOM PC WEB)
米Nationwide Mutual Insuranceは、実際にID詐欺被害に遭った人々の実情などを調査した最新レポート「ID Theft Victims Struggle to Achieve Resolution」の発表を行った。被害者が金銭的な損害を取り戻して、被害に遭う前の状況へと完全に立ち直るのは、非常に困難な厳しい実態などが明らかになっている。
同レポートは、今年6月、実際に米国内でID詐欺被害に遭った1,097名を対象に実施したオンライン調査に基づくとされる。調査結果によれば、被害者の平均損害額はUS3,968ドル。盗用されたIDで、不正に購入された製品サービスの支払いを、全額または一部負担するように求められた被害者も、全回答者の16%に上っているという。
実際にID詐欺行為が発生してから被害者が犯罪に気づくまでに要した時間は長く、平均5カ月半も経っていたとされる。金融機関やカード会社などから被害者に何らかの異常を知らせる連絡が入ったことでID詐欺被害に気づかされたというケースは、全体の17%に過ぎないようで、半数以上の回答者が、最初に自分自身で異常に気づくまでは全く被害に遭っていることすら知らなかったと答えているという。
ID詐欺被害に遭った人が、犯罪に巻き込まれたことを知った後、警察、金融機関、カード会社などに相談して問題解決に費やした時間は、平均すると合計81時間に上ると伝えられる。しかしながら、1年以上が過ぎても努力が報われず、まだ損害金などを取り戻せなかったり、詐欺被害に遭う前の生活には立ち直れていないと回答した人も、全体の28%に達しているという。
同社顧問弁護士のKirk Herath氏は「今回のID詐欺被害者に対する全国的な調査によって、犯罪と被害者に及ぶ影響の実態などを把握することができた。問題解決は非常に困難を極めるものの、最も深刻な状況として、多大の時間と労力、金銭を費やしたとしても、被った損害を完全には取り戻せないことが少なくない」とコメントした。
(湯木進悟)
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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/07/27/012.html
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Nationwide Mutual Insurance
http://www.nationwide.com/
(MYCOM PC WEB) - 7月28日11時5分更新
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