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2005年07月27日(水) 16時26分

エステサロン:無資格者がレーザー脱毛 医師法違反の疑いも−−千葉 /千葉毎日新聞

 ◇体調不良の女性、被害届
 千葉市中央区のエステティックサロン(本店・東京都)で、レーザーによる脱毛を無資格者にさせていたことが分かった。医療行為のため、医師以外の者が行うことを禁じた医師法違反の疑いもある。脱毛で体調不良となった客の1人の女性が県警に被害を届け出ており、千葉市保健所も立ち入り調査をした。エステティックサロンの開業に許認可制度はなく、国民生活センターには1995年度以降、健康被害など相談が5068件寄せられており、規制のあり方も問われそうだ。【中川紗矢子】
 被害を届け出たのは、習志野市の30代の女性。01年6月から03年2月まで、全身の脱毛行為を受けた。当初は3回くらいで効果が出るとの説明だったが、逆に毛が濃くなったり、肌荒れや色素沈着の症状も出た。今も足と額にはシミが残り、関節痛などもあるという。サロンとの交渉によるストレスもあって心療内科にも通院した。
 このサロンは店名に「クリニック」「メディカル」、パンフレットにも「医療脱毛」などの言葉を使っていた。女性は「医療者の治療とだまされた。現在も心身とも苦しい」と憤慨している。
 女性の相談を受け同市保健所は03年2月、サロンに立ち入り調査。「診療所であるかのような誤解を招く」として、医療法に基づき指導した。
 同センターによると、健康被害の相談件数のうち、脱毛に関するものは2番目に多い1759件。金属アレルギーになったなどの症状が報告されている。日本エステティック業協会(会員334社)は加盟店の倫理要綱などを作成し、昨年3月からはエステティシャン養成制度を始めた。しかし、「加盟店は全エステサロンの過半数に満たない」(同協会)というのが実情で、今回のサロンも非加盟店だという。
 毎日新聞の取材に同サロンは、「(脱毛が)医療行為という認識がなかった。(保健所などの)指摘を受けて以降はすべて医師が行っている」としている。

7月27日朝刊
(毎日新聞) - 7月27日16時26分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050727-00000031-mailo-l12