2005年07月27日(水) 17時10分
消費生活相談:1万5261件 「架空請求」が最多−−昨年度 /奈良(毎日新聞)
県の04年度の消費生活相談は1万5261件で、前年度の1万1481件を上回り、過去最高となったことが県食品・生活相談センターのまとめでわかった。項目別では、携帯電話の出会い系サイトなどの身に覚えがない利用料をはがきで請求する「架空請求」詐欺関連が最も多く9669件(前年度4314件)だった。
悪質な訪問販売や、認知症の高齢者を狙ったリフォーム詐欺が各地で明らかになっているが、60歳以上の相談は1833件だった。00年度以降、5年間で約800件も増加。住宅のリフォーム工事や、健康食品の購入契約にかかわる相談が多く▽認知症の90歳の女性と、55歳になる知的障害者の娘が、75万円の不要なリフォーム工事を契約▽1人暮らしで認知症の66歳の女性が年金保険や医療保険など13件計5500万円を契約——など、悪徳業者に狙われた人の2次被害や高額被害も目立っている。
同センターは「預貯金や生活資金に関することは業者に教えず、家族や信頼できる人にまず相談」とアドバイス。ホームページ(http://www10.ocn.ne.jp/~kagakuc)でも被害事例や防衛策を紹介している。同センター(0742・26・0931)【青木絵美】
7月27日朝刊
(毎日新聞) - 7月27日17時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050727-00000276-mailo-l29