2005年07月27日(水) 22時11分
講談社に広告掲載を命令 一家殺人記事「名誉棄損」(共同通信)
福岡市の一家4人殺害事件をめぐる週刊誌「FRIDAY」の記事で犯人扱いされたとして、殺害された主婦松本千加さん=当時(40)=の実兄で会社役員梅津知敏さん(49)が発行元の講談社側に3300万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、880万円の支払いと判決の結論を記した広告の掲載を命じた。原告側弁護士は「著名人を除くと今回のような高額の賠償額の命令は珍しい」としている。
判決理由で長秀之裁判長は「取材経緯からは兄が真犯人で捜査対象となる状況にあったと信じる理由があったとは認められない」と指摘、名誉棄損を認定した。
名誉回復の手段として、社長と同誌発行人連名の広告に「(記事が)真実に反するもので、名誉棄損の不法行為に当たるとの判決を言い渡した」などと明記するよう命じた。
(共同通信) - 7月27日22時11分更新
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