2005年07月25日(月) 05時22分
「次々販売」で負債2千万、70代夫婦の自宅競売も(読売新聞)
宮城県亘理郡に住む70歳代の農家の夫婦が昨年までの5年間に住宅リフォームや布団、浄水器など少なくとも5つの訪問販売業者と10件、延べ300回以上の分割払いで施工・購入契約を結んでいたことが24日、わかった。
負債額は計約2000万円に上り、自宅や土地が競売を申し立てられている。相談を受けた民間団体「欠陥住宅東北ネット」(本部・仙台市、宮田猪一郎代表)は、「次々販売」の被害者とみて、業者と交渉し契約解除などを求める方針。役場も布団などの返品手続きを進めている。
同ネットによると、夫婦は1999年6月、東京都渋谷区の訪問販売業者と、屋根や外壁の改装工事契約を結んだ。代金は屋根が120回、外壁が84回の分割払いで、分割手数料として約150万円を請求され、契約総額は約740万円に上った。
この業者は翌年5月にも訪れ、浴室の改装工事の契約を約400万円(84回払い)で結んだ。同ネットの建築士が今月7日、調査したところ、屋根などは鉄板をかぶせただけの簡単な工事で、金額に見合わないことが判明した。
夫婦宅には99年ごろからほかの業者も訪れ、数十万円の浄水器や布団を購入、ベランダ工事などが行われた。次々と契約を結んだ理由について、2人は「断り切れなかった」と話しているという。
(読売新聞) - 7月25日5時22分更新
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