2005年07月25日(月) 14時34分

＜悪質リフォーム＞宮城の夫婦が総額２０００万円の被害（毎日新聞）

　宮城県山元町の７０代の夫婦が過去５年間に訪問販売業者など少なくとも４社と住宅リフォームや増築、浄水器購入の契約１０件を結び、総額約２０００万円の負債を負ったことが２５日分かった。夫婦は返済に行き詰まり、自宅・土地の競売を申し立てられているという。
　「欠陥住宅東北ネット」（仙台市、宮田猪一郎代表）によると、夫婦は９９年から東京都渋谷区の訪問販売業者と改装工事契約を結んだ。その後、同じ業者に加え、九州地方の業者などが次々と訪れ、割高な屋根の補強工事をしたり不要な床下換気扇を設置。延べ３００回以上の分割払い契約を結んだという。
　夫婦は支払いのため年金を差し押さえられた上、先月末には自宅や土地に競売を申し立てられていることが判明し、同ネットに相談した。宮田代表は「夫婦は事態の認識ができていない。契約交渉の能力も足りなかった」と指摘。近く業者を相手取り、契約解除など求める民事訴訟を起こす方針。【棚部秀行】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050725-00000053-mai-soci